赤ちゃんが離乳食を吐く!?その原因と2つの判断ポイント

赤ちゃんが離乳食を吐いた!病気かな?このまま様子見ていて大丈夫なのかな?心配になりますよね。

赤ちゃんが吐く原因は様々。心配のない原因、受診した方が良い原因もあります。

今回は、看護師としてママとしての経験と知識から疑問にお答えします。

吐く原因と受診すべきかの判断基準がわかると、冷静に対処することができるようになりますよ!

1、赤ちゃんが離乳食を吐く!心配のない原因

よしぇりん
こんにちは、看護師ママのよしぇりんです。今回は、赤ちゃんが吐くということで、看護師としての知識とママとしての経験から、離乳食を吐く原因と対処法、様子をみても大丈夫かそれとも受診した方が良いのか判断のポイントをお伝えしますね。

原因・対処法・判断ポイントがわかると、赤ちゃんが吐いた時に慌てずに冷静に対処できるようになりますよ(*^^*)

まずは、様子を見ても大丈夫な心配のない原因からご説明しますね。

赤ちゃんは吐きやすい?

赤ちゃんのお世話をしていると良く経験することですが、おっぱいやミルクを飲ませた後にゴボッと吐くことがあります。直後ではなくても、おっぱいを飲ませてベッドに寝せていたら、気づいたら吐いていたなんてことも良くあることです。

これはなぜかというと、赤ちゃんの胃の形は大人と違って逆流しやすく吐きやすい形状なんです。

よく、とっくり型と表現されます。

これですこれ!このお酒をいれるやつです!

大人の胃の形は、傾斜が付いていて逆流しにくくなっているのですが、赤ちゃんの胃はこのとっくりのような形で直立状態。しかも容量も小さいので非常に吐きやすい。

特に横になっていて、寝返りを打ったりすると、その拍子に飲んだおっぱいや離乳食などが胃の中から出てきてしまうんですね。

この現象は、ごくごく自然なので心配はいりません。

胃の容量が小さい

赤ちゃんの胃の容量はかなり小さいです。

新生児で30~60mlで、生まれた後に胃の容量は急速に増加していきます。

離乳食期の赤ちゃん(生後6ヶ月~12ヶ月)で、胃の容量は200~300ml程度と言われています。

離乳食を食べて、母乳やミルクも飲むとあっという間に容量一杯になってしまいますね。

胃の容量一杯に離乳食+母乳・ミルクを飲むと当然、吐きやすいということになります。

離乳食初期の赤ちゃんには、押し出し反射なんてのもあるので、焦らずにゆっくりと進めていきましょう!

ベビー
食べたい気持ちはあっても、まだ自然に口から出しちゃうの!びっくりしないでね。

2、こんな時は様子を見ても大丈夫!判断のポイント1☆

胃の形状的に逆流しやすい、胃の容量が小さいのに食べ過ぎてしまう。こういう理由から赤ちゃんは吐きやすいのですね!では、様子を見ても大丈夫な判断のポイントを見てみましょう。

判断ポイント1

・機嫌がいつもと変わらない

・吐いてもケロッとしている

よしぇりん
我が家でもこういうことありました!離乳食やおっぱいを飲んだ後、赤ちゃんが少し吐くんです。でも、そのあと何事もなかったかのように赤ちゃんはニコニコ☆こんな場合は、心配いりません!

体に何か異常がある場合は、赤ちゃんは泣いて訴えます。機嫌が良いということはほとんどの場合、心配しなくて大丈夫と言えます。

3、赤ちゃんが吐く!心配な原因は?


心配な原因として、
・食物アレルギー
・胃腸炎
・腸重積
・脳の病気(髄膜炎や脳炎)

が挙げられます。吐くこと以外に変わった様子がなくても、赤ちゃんが離乳食を吐くことを繰り返すのであれば、食物記録も取っておきましょう。食物アレルギーで吐いているという場合も考えられます。

私の息子は、乳アレルギーがあります。吐くことはありませんでしたが、湿疹と下痢がありました。

吐く以外に変わった症状がないか注意深く観察してみましょう!

4、受診した方が良い?判断ポイント2☆

なんとなくぐずってる?調子が悪いのかな?受診した方が良いのかな?と判断が難しい場合って結構ありますよね。

以下の判断ポイントを確認し、それでも迷う場合は、日中であれば受診した方が安心でしょう。

休日や夜間であればこども医療でんわ相談「#8000」で相談することができますよ。こども医療でんわ相談は、小児科医師や看護師に電話で相談できるもの。子供の症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスをもらうことができます。

Webサイト_0720

判断ポイント2

以下の症状がある場合は、早めの受診を!

・ぐったりとしている
・非常に期限が悪い
・水分が摂れなくて、おしっこの量が少なくなっている
・うんちに血が混じっている
・けいれん
・呼吸がおかしい

4、併せて観察しましょう!

風邪症状

咳・鼻水などの風邪症状はありませんか?

咳の刺激によって、吐く場合もあります。お腹の風邪で、吐くという症状が出ている場合もあります。

胃腸炎

下痢や発熱はありませんか?

下痢や発熱を伴う場合は、胃腸炎が考えられますね。発熱・下痢・吐くという症状は、お腹の中に入ったばい菌を外に出そうとしている症状です。水分が摂れていればそれほど心配いりませんが、おっぱいもミルクも水も飲めない、飲んだら吐いてしまうという場合は、水分が足りなくなって脱水の危険性があります。

水分が摂れなかったら受診しましょう!

5、赤ちゃんが離乳食を吐いた場合の対処法

まずは、誤嚥防止!

寝ている場合は、赤ちゃんの体を横に向ける。または、上体を起こすか縦抱っこしてあげましょう。

吐いたものを取り除く

口の中に吐いたものが残っている場合は、誤嚥や再び嘔吐を誘発する原因になるので柔らかいガーゼなどで取り除いてあげましょう。

口の中を清潔に

大人も一緒で吐いた後、そのままにしておくと気持ちが悪いですよね。再び嘔吐を誘発する原因にもなるので、お口の中を軽く湿らせたガーゼなどで拭きとって、きれいにしてあげましょう。

こまめな水分補給を

1度や2度の少量の嘔吐で、機嫌もいつもと変わらないのであれば赤ちゃんの生理的なものと考えられ、それほど神経質になる必要はありません。ただ、何度も吐くのであれば、脱水症状も心配です。一度にたくさんではなく、こまめに水分補給をしてあげましょう!

基本的には、吐いたとしてもその後、いつも通りおっぱいやミルクを飲んでおり、おしっこも出ていれば大丈夫。

ただ、おっぱいやミルクでも吐くとなると心配です。

吐く頻度や量にもよりますが、1回に1~2口程度でも良いので赤ちゃんが起きている間は、5~10分おきにあげるように意識しましょう。

大人と一緒で赤ちゃんも体調が悪いとおっぱいも飲むことができなくなる場合があります。その場合、早めに受診した方が良さそうです。

赤ちゃんの様子をしっかり観察!

嘔吐以外にも、いつもと変わった様子がないか、しっかり観察しましょう。

先にお伝えした判断ポイントを参考にして下さいね。

まとめ

離乳食を吐く赤ちゃん。原因としては、生理的で心配のない原因と病気などの体の異常が原因で起こるものがあります。

・機嫌がいつもと変わらない
・吐いてもケロッとしている

このような場合は、様子を見ても大丈夫。

心配なのは、

・ぐったりとしている
・非常に機嫌が悪い
・水分が摂れなくて、おしっこの量が少なくなっている
・うんちに血が混じっている
・けいれん
・呼吸がおかしい

このような心配な症状がある場合には、早めに受診しましょう。

嘔吐以外に何か変わった症状がないかも併せて観察していきましょう。

食物アレルギーの場合は、湿疹・下痢・腹痛(泣いて訴える)
風邪症状(咳・鼻水・呼吸症状・下痢)
胃腸炎の場合は、下痢・腹痛・発熱などです。

判断が難しい場合は、迷うなら受診し、夜間や休日の場合で心配な症状があるなら、こども医療でんわ相談で相談することをお勧めします。

心配しすぎなくても良い場合も多いですが、心配なら専門家に聞くのが一番です!何もなければ安心して過ごせますしね。

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