【入門】0歳からの自然な排泄のお世話「はじめてのおむつなし育児」~赤ちゃんでもおまるやトイレで排泄できる!

よしぇりん
こんにちは!小児科看護師・おむつなし育児アドバイザーのよしぇりんです。

このページでは、0歳からの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」について、はじめての方向けに解説します。

おむつなし育児」とは、おむつを使いながらできる、赤ちゃんの自然な排泄のお世話です。

難しいことは、ありません。

赤ちゃんに気持ち良い排泄をさせてあげるために、おむつ替えと同じような感覚で、数分あればできてしまいます。

1日1回実践するだけでも、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、たくさんの良いことがあります(*^^*)

ぜひぜひ、このページを読んで、0歳からの自然なオムツ外しを体験してみてください!

 

このページを読むことで、

・赤ちゃんの自然な排泄が理解できるようになる。

・0歳からの自然なおむつはずしが理解できるようになる。

・0歳からでも無理なくおむつ外しを実践できるようになる。

 

そして、赤ちゃんの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」を実践することで

・排泄のお世話を通じて、親子コミュニケーションが楽しめ、親子の絆が深まる。

・お子様の豊かな心を育むことができる。

・排泄の機能が自然に育つため、その後のおむつ外しがスムーズにできるようになる。

・おむつ代を節約できる。

上記のようなメリットがあります。

その他にも「おむつなし育児」には、メリットがたくさんありますので、後程ご紹介いたします。

この記事の内容

1、赤ちゃんの自然な排泄とは?

赤ちゃんの自然な排泄 = 開放された空間でおしっこやうんちをすること(大人と同じようにおむつの外で)

こんな経験は、ありませんか?

「おぎゃーおぎゃー!」赤ちゃんが泣いた。

あれ?おむつが濡れている。

おむつ替えをしようとおむつを外してみると・・・

ぴゅー!!!

おむつを外したとたんに、赤ちゃんのおしっこが飛んできた!

これ、多くのお母さんたちが経験しています。

もちろん、私も経験しました。

私は、二人とも男の子なので、ぴゅーっとおしっこが飛んでくると、シーツが濡れてしまって大変でした^^;

この現象、赤ちゃんの自然な排泄のことを知らないと、

「なんでおむつ外した時に限っておしっこしちゃうんだろう!」って思ってしまいますよね。

でも、これって、本来自然な現象なんですよ。

赤ちゃんの自然な排泄 = 開放された空間でおしっこやうんちをすること

赤ちゃんのおむつを外すと、開放されるので、本能的におしっこが出ちゃうんです。

赤ちゃん的には、「今だー!!!」って感じでおしっこをしているのかもしれませんね(笑)

お母さん的には、こんなことがずーっと続くとうんざりしてしまいますよね^^;

2、赤ちゃんは、おむつの中で排泄することを学習する

普通におむつをして、普通におむつが汚れたらおむつ替えをしていると、

赤ちゃんは、おむつの中で排泄することを学習してくれます。

多くのお母さんたちは、おむつを外した時に、赤ちゃんがおしっこをすると、慌てておむつを当てなおします。

そして、「おむつの中でおしっこするんだよー」と赤ちゃんに教えます。

それを繰り返すことで、赤ちゃんは、おむつの中で排泄することを学習し、やがておむつを外した時に排泄することは、なくなっていきます。

3、一般的なトイレトレーニングが大変な理由

一般的なトイレトレーニングが大変と言われている理由は、ここにあります。

一度、おむつの中でおしっこやうんちをするんだよーっと教えられて、学習することで、赤ちゃんにとっては、おむつの中でおしっこやうんちをすることが当たり前になってしまいます。

2~3歳になって、お母さんに「やっぱりおむつじゃなくて、おむつを外しておしっこやうんちをするんだよー」って言われた子供は、

「えっ?おむつの中でおしっこやうんちをするって教えられて、その通りにしてきたのに、違ったの?」と、

やや混乱するでしょう。

一度ついた排泄習慣を変えることはとっても大変なことです。
(大人もいきなりおむつの中におしっこして!って言われても、普通はすぐにできるものではありません。)

一般的なトイレトレーニングが大変な理由

おむつに頼りすぎてしまうことで、

・開放空間(おむつの外)で排泄するという、本来の自然な排泄感覚を忘れてしまう。

・自分の身体からおしっこやうんちが出ていることを認識できなくなってしまう。

赤ちゃんが、おむつの中で排泄するということを学習することで、開放空間(おむつの外)で排泄するという感覚を忘れてしまいます。

そして、おむつで排泄していると、おしっこやうんちが見えないし、皮膚感覚でもわかりにくい。

なので、おしっこやうんちが自分の身体から出ていることを自分で認識できなくなってしまいます。

おむつに頼りすぎてしまっていると、いざ、おむつを外そうとした時に、とっても苦労することが多いです。

おむつ外しは、ストレスなくできるのが子供にとってもお母さんにとっても、一番です^^

4、自然な排泄のお世話「おむつなし育児」で得られること

赤ちゃんにとってのメリット

・赤ちゃんの心が豊かに育つ
・すっきり気持ちよく排泄ができる。
・赤ちゃんの機嫌のよい時間が長くなる。
・おしっこを溜めて、出す、という排泄機能が育ち、一度にたくさん排泄できる。
(頻尿の改善)
・便秘の改善のきっかけになる。
・おむつかぶれ改善
・排泄機能が自然に育ち、おむつ外しがスムーズにできる。
(1歳半頃におむつがいらなくなることも多い)
・おむつを外す時間が増えることで、体の動きが活発になる。
・気持ちよさそうに深く眠る(特にお昼寝時に)

「おむつなし育児」をすることで、上記のようなメリットがあります。

赤ちゃんの心が豊かに育つ(EQ=心の知能指数 が高くなる)

「すっきりと気持ちの良い排泄をする」ということは、赤ちゃんの基本的な欲求を満たすことになります。

赤ちゃんの基本的な欲求は、次の4つ。

食事・睡眠・排泄・受容

赤ちゃんにとって、快食(=おっぱいやミルクをおなか一杯飲む)・快眠(=ぐっすりと良く眠る)・快便(尿)(=すっきりと気持ちの良い排泄をする)・受容(=母親など信頼できる人に受容される)、この4つが基本的な欲求です。

この4つの欲求が満たされることで、赤ちゃんの心が満たされます。

そして、「生きていることは、ただそれだけで、気持ちよくて幸せなんだ」ということを感じられるようになります。

この「生きていることは、ただそれだけで、気持ちよくて幸せなんだ」と感じることは、人生を幸せに生きていくためにとても大切なことです。

この赤ちゃんの4つの欲求を満たすことは、赤ちゃんの心の土台となります。

この心の土台がしっかりとできることで、自信や忍耐力といった、その子が社会の中で強く生きていくための心が豊かに育っていくのです。

さらに、「おむつなし育児」では、4つの欲求のうちのひとつ「受容」の欲求も満たすことができます。

赤ちゃんが排泄したいという気持ちを、お母さんが受け取って、そして、気持ちのよい排泄ができるように手助けをしてあげます。

そして、赤ちゃんが気持ちよく排泄できたら、「気持ちよかったね。すっきりしたね」と共感してあげます。

こういった関りを通して、赤ちゃんは、自分が受容されているということを感じ、コミュニケーション能力も育ち、心も豊かに育っていくのです。

排泄機能が自然に育つ

おむつなし育児をしていると、排泄機能が自然に育っていきます。

なぜなら、おむつを外して開放空間におしっこやうんちをすることで、赤ちゃん自身がおしっこやうんちが出ていることを、皮膚感覚など五感を使って認識することができるからです。

排泄物が身体から出ているということを五感で感じて認識することで、それが、脳への刺激になって、排泄機能が発達していきます。

排泄機能が発達するということは、おしっこでいうと、おなか(膀胱)におしっこを溜めておしっこが貯まってから外に出す(排尿)という機能です。

「溜めて」「出す」という排泄機能が発達すると、おむつ外しもスムーズにできるようになっていきます。

5、赤ちゃんの排泄基礎知識

排尿について

月齢の低い赤ちゃんは、膀胱におしっこが貯まると、反射的におしっこが出ることが多いようです。

そのため、月齢の低い赤ちゃんのおしっこの回数は、頻回(1日10~15回程度)です。

その理由は、赤ちゃんの膀胱が小さくて、おしっこを貯められる量が少ないから。

そして、排尿をコントロールする大脳の発達がまだ未熟なためです。

一般的には、生後6カ月頃から膀胱の容量も増えていき、1歳半頃には、おしっこを貯めるという機能がほぼ完成し、尿意を表現することができるようになります。

膀胱におしっこが貯まると、反射的におしっこが出るということは、2歳半頃にはなくなっていきます。

すなわち、2歳半頃には、おしっこを「溜めて」「出す」ということ、尿意を感じて、尿意を訴えること、ある程度尿意を我慢できるということができるようになります。

そのため、排泄機能が正常に発達していけば、2歳半頃には排泄の自立が可能になっていきます。

6、おむつに頼りすぎていると、頻尿の原因に

おむつに頼りすぎてしまっていると、「溜めて」「出す」という排泄機能がなかなか発達しません。

なぜなら、おむつに排泄をすると、体から出てきたおしっこがそのまますぐに吸収されるので、肌感覚でおしっこが出たということが分かりにくいからです。

特に紙おむつは、吸収力が高いので、おしっこが出ても、表面がサラサラで、濡れた感覚がありません。(濡れたおむつをそのままずっと付けていると蒸れて気持ちが悪いと思いますが。)

実は、おしっこが出ていることを認識できない赤ちゃんが、すごく多い。

おしっこが出ていることを、脳で認識できていない。

なので、おしっこを「溜めて」、「出す」ということができず、頻尿になってしまうのです。

おしっこがちょこちょこ出てしまう頻尿の赤ちゃんは、おむつに頼りすぎていることが原因のひとつと考えられます。

おむつの外で排泄するという、本来の自然な排泄をさせてあげることで、頻尿は改善し、おしっこを溜めて、一度にたくさん排泄することができるようになっていきます。

7、一度にたくさん排泄ができると気持ちが良い!

ちょこちょこおしっこが出て、でも出し切れずにお腹の中におしっこが残ってしまっている状態と

溜まったおしっこを一度にたくさん出し切った状態を比べると、

後者のおしっこを一度にたくさん出し切った状態の方が、すっきり気持ちいということは、想像するだけでわかりますよね?

残尿感って、やっぱりちょっと、気持ちが悪い。なので、赤ちゃんは、ぐずぐず。

反面、一度にたくさんおしっこやうんちをして出しきると、すっきり気持ちが良くて、赤ちゃんは、ニコニコご機嫌。

「溜めて」、「出す」ということができるようになるので、赤ちゃんの機嫌が良い時間が長くなります。

赤ちゃんの機嫌が良い時間が長くなると、お母さんもご機嫌に(*^^*)

育児がもっと楽しくなりますよ!

8、一般的なトイレトレーニングとの違い

現代の日本では、一般的に生まれてから2~3歳まで普通におむつの中だけで排泄し、2~3歳になってからトイレトレーニングを始めます。

このような一般的なトイレトレーニングと、0歳から自然な排泄感覚を忘れないように育てる「おむつなし育児」では、どのような違いがあるのかをみてみましょう。

一般的なトイレトレーニング
~一度ついた排泄習慣を変えることは、とても大変なこと

一般的なトイレトレーニング

0~1歳 おむつの中で排泄
→ 開放空間(おむつの外)で排泄するという自然な排泄感覚を失う

2~3歳 おむつ外しの開始
→ おむつを外して開放空間で排泄することを学習しなおす。
おしっこを「溜めて」「出す」という神経がやっと育ち始める。

3~4歳 トイレトレーニングで排泄が自立する。

一般的なトイレトレーニングでは、おむつが外れる年齢の平均は、3歳4ヶ月(平成21年)

昭和10年には生後6ヶ月でおむつを外していたのが、昭和40年の平均は2歳近くになり、だんだんとおむつが外れる年齢が遅くなってきています。

紙おむつの性能が高くなり、紙おむつに頼りすぎることによって、現代のおむつ外れの年齢は、4歳、5歳、小学生、と遅れる子も増えてきています。

一般的なトイレトレーニングでは、赤ちゃんがおむつの中で排泄をするということを一度学習したあと、2~3歳になってからおむつの外という開放空間に排泄するということを学習しなおすことになります。

排泄習慣を変えることって簡単なようで、実は、とっても大変なことなんです。

私は、看護師なので、看護学校でおむつ体験というものをしたことがあります。

おむつを履いてみて、おむつの中で排泄してみるという体験です。

しかし、おむつを履いて、いざおしっこをしようと思っても・・・ぜんぜん出ません。

出そうなのに、出ない。

これは、神経的な問題です。

私たち大人は、普段はオムツなんて履かずにトイレに座って、何も履かずに開放空間に排泄しています。

その習慣が染みついているので、おむつの中といういつもと違う排泄行動をしようとしても、排泄のための神経が働かないのです。

なので、大人が急におむつの中でおしっこをしようとしても、なかなか出ない。

これと反対のパターンですが、子供が生まれてから2~3年間おむつの中で排泄をするという排泄習慣が身についてしまっているので、急に「おむつを外して、トイレでしてね。」って言われても、頭では理解していても、簡単にできるものではないのです。

自然な排泄のお世話「おむつなし育児」
~2歳前後でおむつが外れる!

自然な排泄のお世話「おむつなし育児」

0歳 普段はおむつを着用。タイミングやサインをみて、なるべくおむつを外して排泄する。(おまるなどを使用)
→自然な排泄感覚を忘れずに育つ。
→おしっこを「溜めて」「出す」という排泄機能が発達していくので、
排尿間隔が長くなり、一度にたくさん排泄できるようになる。

1歳 おむつを外す。
→排尿間隔が長くなってくるので、可能な範囲でオムツをはずして、布パンツを使用。

2~3歳 排泄が自立する。

反面、0歳からおむつを外して開放空間で排泄するということを1日1回でもしてきた赤ちゃんは、自然な排泄感覚を忘れずに育ちます。

そのため、おむつなし育児で育った子は、2~3歳になって、歩く、話すことができるようになり、排尿間隔が2時間以上空いてきたころには、お漏らしも減って、排泄が自立していきます。

2016年の研究で、【「おむつなし育児」をすると子供のおむつは、早く外れるのか?】というものがあります。

その研究論文によると、子供が1歳未満の時から、トイレやおまるなどオムツの外で排泄させる「おむつなし育児」で育った子供の、日中のおむつが外れた時の平均月齢は、21カ月(1歳9ヶ月)でした。

「平成22年度幼児健康度調査報告」では、日中のおむつは外れたと回答した人の割合は、2歳児で12.6%、3歳児で42.4%、4歳児で73.4%という報告があります。

この結果と比較すると、おむつなし育児を実践して育った子供のおむつが外れる時期は、かなり早いと言えますね。

また、おむつなし育児をしていると、お母さん自身も赤ちゃんの排泄のことが理解できるようになるので、最小限のストレスで、おむつ外しができるようになります。

9、赤ちゃんの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」で大切なこと

自然な排泄のお世話を気楽に楽しく続けるためには、赤ちゃんの気持ちに寄り添うことが大切です。

大切なことは3つだけ

おむつなし育児で達成したいことは3つだけです。それを達成するためのやり方は自由です。

① 赤ちゃんに対して「おむつの外で気持ち良い排泄をさせてあげたい」と心を寄せる

② 赤ちゃんが、なるべくおむつの外(開放空間)で自然な排泄をする

③ 赤ちゃんが、自分の身体から排泄物が出ているという事実を五感を使って脳が認識する。

引用:おむつなし育児アドバイザー養成講座テキスト

方法にこだわらないで。

「こうしなきゃいけない」

「トイレ(おまる)でしなきゃいけない」

こういう考え方では、なかなかうまくいきません。

上記の3つのことを大切に、赤ちゃんの気持ちに寄り添った排泄のお世話をしてあげましょう。

赤ちゃんの個性によっても、ベストな方法は違います。

赤ちゃんの成長とともに、ベストな方法も変化します。

お母さんによっても、やりやすい方法は様々。

いろいろと試してみて、お母さんと赤ちゃんに合った、その時のベストな方法を探してみてください。

どんな方法でもいいのです。

どんな場所でも良いのです。

大切なことは、赤ちゃんの気持ちに寄り添って、なるべくおむつの外で、気持ちがよくて、自然な排泄をさせてあげることなのです。

10、必要なものは?

特別なものがなくてもできます。

便利なグッズがあった方が、お母さんの気分もあがるし、続けるモチベーションにもなるというのであれば、使いやすいおまるを用意するのも良いと思いますよ。

なにもなくても

特別なものを用意しなくても大丈夫。

特に月齢の低い赤ちゃんには、なんにもなくてもやりやすいです。

おむつを開く時間を作って、おむつを開いた状態でおむつの上で排泄をする。

これも立派な「おむつなし育児」なんですよ。

おむつの上でも、おむつを開いた状態であれば、開放空間です。

あったら便利なグッズ

ここでは、0歳向けのグッズを紹介します。

おまるの代用品として、こんなものでも出来ちゃいます!

・タッパー
・ボウル
・洗面器
などなど

0歳から使えるおまる

おすすめ!ホーローおまる

ホーローおまるは、コンパクトで持ち手がついているので、新生児からでもとっても使いやすいです。

2~3歳になっても、普通のおまるのようにも使えるので、長く使えます。

見た目も可愛い(*^^*)

分離型おまる

写真:リッチェル公式ウェブショップより

外側の椅子部分と中の排泄物を受ける部分を分離できるタイプです。

月齢の低いうちは、中の排泄物を受ける部分のみで使用し、お座りできるようになったら、普通のおまるとして使用します。

西松屋などでも、安価に購入できます。

補助便座

写真:バンボ トイレトレーナー 「T-REX公式ベビー用品サイト」より

我が家では、バンボの補助便座を使っていました。お座りができるようになる生後7ヶ月頃から使えます。

柔らかい素材で、ホールド感もあるので、おすわりができるようになったばかりの赤ちゃんでも安定して座ることができます。

難点は、穴が小さいので、男の子の場合、体が大きくなってくると、おしっこが上に漏れやすいです。

私は、二人とも男の子だったので、2歳頃からは別の補助便座を使用していました。

小さいうちは、とっても使いやすかったです。

布おむつ&おむつベルト

紙おむつの代わりに布おむつを使ってもOK!

紙おむつに比べて、洗濯物が増えるので、紙おむつと併用して使い分けるのがおすすめです。

おむつベルトは、おむつカバーを使わずに、赤ちゃんに輪オムツを当てて、カバーの代わりにおむつベルトを腰の部分に当てます。

おむつベルトは、ヘアバンドでも代用可能です。

月齢の低い赤ちゃんの場合は、おしっこの1回の量が少ないので、輪オムツ1枚でも外に漏れにくいです。

輪オムツ+おむつベルトは、着脱が簡単なので、赤ちゃんの排泄しそうなタイミングに、さっと外せて、とても便利です。

その他

汚れ防止に、ペットシーツ・防水シーツ
寒さ対策に、腹巻・レッグウォーマー・股割れズボンなど

11、さぁ気軽に始めよう!おむつなし育児

さぁ、いよいよ赤ちゃんの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」をはじめてみましょう!

おむつなし育児で大切なことは、

「おむつの外で、気持ちよく、自然な排泄をさせてあげて、赤ちゃん自身がおしっこやうんちが出ていることを五感を使って感じること」でしたね。

その方法は、様々あります。

この方法ならできそう、やってみたい!といった方法を見つけて、まずはやってみてくださいね。

やりやすい方法は、やっているうちに見つかって、だんだんとコツもわかっていきます。

はじめにやってみて欲しい方法は、この2つ

① おむつを開く時間を作る

② おむつを外して、洗面器やおまるを当ててみる(トイレでもOK)

① おむつを開く時間を作る

ただ、おむつを開いておくだけ。

5分でも10分でも1時間でもOK。

時間を決めてやっても良いし、次のおしっこがでるまで開いておいても良い。

汚れ防止に、防水シーツ、ペットシーツなどをおしりの下に敷いておくと良いです。

また、男の子の場合は、おしっこがぴゅーっと飛び散る危険がありますので、汚れても良いタオルやガーゼなどをお股の上にかけておくのがおすすめです。

② おむつを外して、洗面器やおまるを当ててみる(トイレでもOK)

まずは、寝起きやおむつ交換でおむつを外したついでに、やってみて下さい。

また、赤ちゃんは、膀胱におしっこが貯まると、不快感を感じるので、「泣く」子が多いと言われています。

泣いたタイミングで、すぐにおむつを外してみる。洗面器やおまるを当ててみるという方法もおすすめです。

首が座っていない赤ちゃんの場合は、お母さんが横抱きで抱っこして、おしりの下に洗面器やおまるを当てます。
(トイレでする場合も同じ要領です。)

1回2~3分でOK!

その2~3分は、赤ちゃんとのコミュニケーションタイムと思って、楽しみましょう!

お歌を歌ってあげたり、話しかけてあげたり。

12、できない日があっても大丈夫!無理なく楽しく、続けるのがコツ

おむつを開いて、洗面器やおまるを当てて、

出たら、ラッキー!!(おむつ1枚分節約!布おむつを洗う手間が省けた!)

出なかったとしても、それは、それでOKとして、無理なく楽しく続けるのがコツです。

泣いたタイミングでトライすることもおすすめしましたが、泣くたびに洗面器やおまるに当てるのは、お母さんの負担にもなりかねません。

頻回に赤ちゃんを抱っこしておまるに当てることで、腱鞘炎になってしまうこともあります。

毎回ではなくても、「今ならできる」といった、お母さんの余裕がある時に、やってみるという考え方で大丈夫です。

今日は、疲れているから、お休み~!という日があっても、それはそれでOK!

お母さんがニコニコ笑顔で赤ちゃんのお世話をできることが、赤ちゃんにとっての一番の幸せですからね(*^^*)

お母さんの負担にならない程度に、無理なく楽しく、赤ちゃんの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」を続けてみて下さいね。

13、赤ちゃんへの言葉かけ

赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、

「おしっこ(うんち)が出たね!すっきりしたね。気持ちよかったね。」と声をかけてあげましょう。

それは、おむつの中でした時でも、おむつを外しておまるなどでした時でも、床でしてしまった時でも一緒です。

どんな場所でしたとしても、排泄するということは、「気持ちの良いこと」ということを赤ちゃんに伝えることが大切です。

「バッチい(汚い)」

「臭い」

といった、排泄物に対してネガティブな感情を抱くような声掛けを続けてしまうと、その後のおむつ外しが上手くいかなくなってしまうことが多くあります。
(「いい匂いだね」と、うそをつく必要はありませんが。(笑))

まとめ

赤ちゃんの自然な排泄とは、開放された空間(おむつの外)でおしっこやうんちをすることでしたね。

生まれて間もない赤ちゃんは、この自然な排泄の感覚があるので、おむつを外したとたんにぴゅーっとおしっこをしてしまう。

でも、一般的に育てていると、赤ちゃんは、おむつの中で排泄するということを学習するので、おむつの外という開放空間に排泄をするという、本来の自然な排泄の感覚を忘れていってしまいます。

一度ついてしまった排泄習慣を変えることって、とっても大変なこと。

これが、一般的なトイレトレーニングが大変な理由です。

0歳から、この自然な排泄の感覚を忘れないように、1日1回でもおむつを外して、自然な排泄をさせてあげることで、排泄機能も発達し、2~3歳にはスムーズに排泄が自立していきます。

自然な排泄のお世話「おむつなし育児」で得られる最大のメリットは、「子どもの豊かな心の土台を作る」こと。

その他にもメリットはたくさんありましたね(*^^*)

短期的に考えてしまうと、ただおむつが汚れたら取り換えるだけの子育てよりも、大変な面もあります。

でも、長期的に考えると、

・2~3歳になってからのトイレトレーニングで苦労しない。

・ストレスなくおむつ外しができる。

・おむつの外で排泄するので、おむつの使用枚数が減る。また、おむつが早く外れるので、おむつ代が大幅に節約できる。

・小さいうちのお漏らしは、3歳以上のお漏らしよりも量が少ないので、後片付けが楽。

といった、メリットもあります。

そして、何よりも、0歳から赤ちゃんの「気持ちよく排泄がしたい」という欲求に寄り添い、応えてあげることで、赤ちゃんとお母さんの親子の絆が深まります。

赤ちゃん自身、「生きていることはただそれだけで、気持ちよくて幸せなことなんだ」と感じられるようになる。

それが、赤ちゃんの「自分らしさ」の土台になって、心豊かに、幸せな人生を歩めるようになるのです。

赤ちゃんの自然な排泄のお世話「おむつなし育児」で大切なことは、赤ちゃんの気持ちに寄り添って、なるべくおむつの外で、気持ちがよくて、自然な排泄をさせてあげること。

そして、赤ちゃん自身が、自分の身体から排泄物が出ているということを認識することです。

決して、紙おむつを使うことが、悪いことではありません。

でも、紙おむつに頼りすぎてしまうことが、子供の排泄機能などの発達に悪影響を及ぼす一因になってしまいます。

お母さんができること。それは、

おむつを使いながらも、こまめなおむつチェックと、こまめなおむつ替え。
(1回でもおしっこがでたら、取り換えてきれいにしてあげること)

そして、できる時は、おむつを外して、おむつの上でも、おまるでも、洗面器でも、トイレでも、どこでも良いので、おむつの外という開放された空間に、排泄させてあげることです。

一度にたくさん排泄できると、すっきりとして、気持ちがいい!

排泄するということは、気持ちが良いこと。ということを、赤ちゃんにたくさん伝えてあげて下さい。

赤ちゃんの排泄タイムは、親子の楽しいコミュニケーションタイム!

歌を歌ったり、お話したり、絵本を読んだり。

無理なく、できる範囲で良い、赤ちゃんの排泄を通じたコミュニケーションタイムを楽しんでくださいね(*^^*)

 

写真提供:おむつなし育児研究所
     photo AC

参考:おむつなし育児アドバイザー養成講座テキスト
   小児生理学 ヘルス出版

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