0歳から1歳のうちに早い段階で正しいステップでおむつ外しを始めると、2歳前後で排泄を自立させることが可能になります。
いきなりトイレやおまるでさせようとするトイトレのやり方では、上手くいかないことがほとんどです。
正しい子供のおむつ外しの方法には、3つのステップがあります。
この3ステップとおむつ外し(トイトレ)のポイントを理解することで、大変と言われているトイレトレーニングが驚くほど楽にできるようになります。
この記事を読むことで以下のようになります。
・おむつ外しの正しいステップとポイントが理解できる。
・正しいステップでおむつ外しをすることで、スムーズにおむつ外しができるようになる。
・トイトレのストレスが軽減して、気持ちに余裕を持っておむつ外しができるようになる。
・1歳~2歳前後で排泄の自立が可能になる。
・3歳以上の子だと、最短1~2日で排泄が自立することがある。
この記事の内容
子供のおむつ外し(トイトレ)の3つのステップ
ステップ1 おむつを外す ⇒排泄物が出ている感覚を子ども自身が五感を使って脳が認識する。
子供がおむつを外して、おまるやトイレで排泄ができるようになるためには、体からおしっこやうんちが出るという事実を子ども自身で認識する必要があります。
紙おむつは、性能が良いので、出たおしっこを瞬時に吸収して漏らさないので、紙おむつでおしっこをしても濡れた感じがしません。
そのため、子ども自身、自分の身体からおしっこが出たということを認識できていません。
おむつの中でずっと排泄をしていると、おしっこを溜めて出すという排泄機能がなかなか育ちません。
それは、オムツで排泄をしていると、濡れた感覚がないので、子供自身がおしっこが出たということを認識できていないからです。
いつまでも紙おむつで排泄をしていると、おしっこがちょこちょこでる頻尿の原因になります。
一般的なトイレトレーニングを始める条件のひとつとして、「排泄の間隔が2時間以上空いたら」とありますが、紙おむつでの排泄を続けていると、なかなか排泄の間隔が2時間空かないという子供も多いです。
体から排泄物が出るという事実を、五感を使って脳が認識することで、「ためて、一度に出す」と言う排泄コントロール能力が育ちます。
そのために、排泄物が身体から出ていることがわかりやすい服装で過ごす時間を作ってあげましょう。
このステップ1でおむつを外す時間を作ることで、「溜めて、出す」という排泄コントロール能力が育つので、始めは排泄感覚が10~数十分に一度と短くても、徐々に排泄の間隔が長くなっていきます。
排泄物が出ていることがわかりやすい服装
・すっぽんぽん
・布パンツ
・ふんどし 等です。
布おむつを使っていた方なら、オムツカバーなしで輪オムツのみをふんどしのようにお股に当てて、腰の部分でおむつベルトで止めて、使用することも可能です。
この方法は、布パンツよりも少しおしっこを吸収しやすいけれど、吸収しきれずに漏れるので、おしっこが出たことを子ども自身が認識しやすくなります。
嫌がらないならトイレやおまるに座る時間を作ってもOK!
トイレやおまるに誘って、嫌がらずに座ってくれるなら、タイミングをみてどんどんトイレやおまるに誘って座らせてあげると良いでしょう。
ただし、この段階では、まだトイレやおまるに座っても、そこでおしっこやうんちが出ることを期待してはいけません。
子供自身、排泄物が出ていることが認識できていなかったり、おむつの外で排泄するという感覚を取り戻せていないからです。
(期待するとできなかった時に、お母さんがイライラしてしまったりします。)
トイレやおまるに座ることに慣れさせるという目的で、出なくても少しでも座ってくれればOK程度の気持ちで誘ってみましょう。
そして、同時に次のステップ2も行います。
ステップ2 おむつの外で排泄をする感覚を取り戻してあげる。
ステップ1とこのステップ2は、ほぼ同時に行います。
おまるやトイレという場所にはこだわらずに、オムツの外で排泄するということを大切にしてあげます。
その方法は、
ステップ1のすっぽんぽんや布パンツなどで過ごす時間を作ってあげることに加えて、
おしっこが出そうなタイミングで、「シーシー」と言う言葉がけをしてあげます。
「シーシー」=水を連想させる音
人間は、水の刺激で反射的におしっこを出しやすくなる傾向にあります。
子供がおしっこをしたそうな時、すでにしている時に「シーシー」と言う合図を出してあげる。
それを繰り返すことで、「シーシー」と言う合図でおしっこが出るようになっていきます。
気持ちに余裕が生まれる おむつ外し(トイトレ)をスムーズに進めるための5つのポイント
ポイント1 初めからトイレという場所にこだわらないこと!
ポイント2 「お漏らしは、成功!」という心構えをお母さんが持つ
ポイント3 おしっこ(うんち)が出た時には、「おしっこ(うんち)が出たね」と声掛けをする
ポイント4 おしっこ(うんち)が出そうな時がわかったら、適当な容器などでキャッチすることも可能
ポイント5 トイレ以外の場所で排泄をさせていても変なクセがつくことはありません。しかるべき年齢がくれば、トイレでできるようになる。
ポイント1 初めからトイレという場所にこだわらないこと!
排泄習慣を変えるということは、大人が想像している以上に大変なことです。
想像してみて下さい。
あなたは、急におむつを履いて、「リビングの真ん中でおむつの中でおしっこをしてみて」と言われてすぐにおしっこが出るでしょうか?
おむつの中、リビングといういつもと全く違う環境で、すぐにおしっこを出すことはできないでしょう。
それと同じで、今までおむつの中で排泄してきた子供が、いきなりトイレですることは、相当難しいことなのです。
まずは、オムツの外で排泄をするという感覚を取り戻すことが大切です。
オムツの外で排泄ができれば、始めはおまるやトイレでできなくても、お風呂場やお庭などでも良いのです。
室内で漏らされるのに抵抗が強いのであれば、天気の良い暖かい日にお庭や人目の少ない公園などでおむつ外しすることがおすすめです。屋外でもすっぽんぽん又は布パンツで過ごす時間を作ってみましょう。
すっぽんぽんの場合は、男の子なら長めのTシャツ、女の子ならスカートなどを履くとお股が隠れるのでおすすめのスタイルです。
私の知り合いの子は、3歳でこの方法をすることで1日でトイレでできるようになりました。
室内でも始めからトイレやおまるで排泄することにこだわらないようにしましょう。
ポイント2 「お漏らしは、成功!」という心構えをお母さんが持つ
お漏らしは、トイレトレーニングの失敗と捉えられがちですが、実はそうではありません。
お漏らしすることで、排泄物が出ている感覚を子ども自身が認識することができます。
そのため、お漏らしは、このステップ1の成功にあたります。
子供は、お漏らしをすることで、排泄物が自分の身体から出ているということを感じて、さらには、ステップ2のおむつの外で排泄をするという感覚を学習しているのです。
さらには、お漏らしをすることで、おしっこを「溜めて出す」という排泄のコントロール機能が育っていきます。
オムツ外しを始めたばかりでは、排尿の感覚がかなり短く大変に感じるかもしれませんが、お漏らしを繰り返すうちに、排泄のコントロール機能が育つので、次第に排尿間隔が長くなっていきます。
トイレトレーニングには、お漏らしはつきものです。
「お漏らしは、成功」「お漏らしをすることで、おむつの外で排泄することを学習している」というように捉えることで、お母さん自身の気持ちの余裕も生まれてきます。
トイレトレーニングを始める際には、このことを忘れないようにしておきましょう。
私が長男のトイレトレーニングをしていた時は、このおむつ外しの正しいステップを知らずいたので、お漏らしを失敗としか捉えることができませんでした。
そのため、子供がお漏らしをしてしまった時に、始めは我慢していても、お漏らしを何度も繰り返されると、だんだんとイライラしてきて、心ない言葉で叱ってしまった悲しい経験があります。
子供が眠ってから「あ~叱りすぎてしまった・・・ごめんね」と反省しては、自分自身も悲しい気持ちになっていました。
「お漏らしは、成功!」と捉えることができれば、私のようにはなりません。
ポイント3 おしっこ(うんち)が出た時には、「おしっこ(うんち)が出たね」と声掛けをする。
おむつを外して、おしっこ(うんち)が手た時には、「おしっこ(うんち)が出たね。たくさん出て、すっきりと気持ちがよかったね」と声をかけてあげましょう。
このような言葉かけで、子ども自身もおしっこ(うんち)が出たことを認識しやすくなります。
また、排泄をすることは、本来気持ちの良いものです。
排泄に対してマイナスのイメージを与えるような言葉かけは、おむつ外しを進みにくくしてしまいますので注意しましょう。
「すっきりして、気持ちが良かったね」と声掛けをすることで、子ども自身が排泄物を前向きに捉えることができるようになるので、おむつ外しもスムーズに進みやすくなります。
ポイント4 おしっこ(うんち)が出そうな時がわかったら、適当な容器などでキャッチすることも可能
子供のおしっこ(うんち)が出そうな仕草やタイミングがわかったら、適当な容器などを子供のお股に当てて、キャッチすることもできます。
適当な容器とは、
・洗面器
・タッパー
・ペットボトル(男の子に)
・開いたおむつ
・ペット用の防水シート など
我が家は、男の子なので、車の中に空のペットボトルを常備していました。
車の中で急に「おしっこ!」と言い出しても、ペットボトルがあればトイレに駆け込まなくて済むのでとても便利です。
ポイント5 トイレ以外の場所で排泄をさせていても変なクセがつくことはありません。しかるべき年齢がくれば、トイレでできるようになる。
トイレ以外の場所で排泄をさせていると、変なクセがつくのではないかと心配をするお母さんもいらっしゃいますが、心配はいりません。
人間は社会的な動物なので、しかるべき年齢がくればきちんとトイレでできるようになるからです。
実際に我が家の子供たちも、緊急時(急に車の中でおしっこがしたくなって我慢できない。トイレが近くにない時など。)に車内でペットボトルでおしっこを何度もしていましたが、普段はしっかりトイレで排泄をしています。
家の中なのにペットボトルにおしっこをするということは、ほとんどありません。
あるとすると、子供たちのトイレのタイミングがかぶって、どうしても我慢ができない時です。そういう時のペットボトルでおしっこすることを子供たちは、「緊急おしっこ」と呼んでいます。(笑)
ステップ3 おまるやトイレという決まった場所で排泄することを教える。
おまるやトイレで排泄することは、おむつ外しの最終ステップです。
ステップ1で、おしっこやうんちが自分の身体から出ていることが認識できるようになり、
ステップ2で、おむつの外で排泄をするという感覚を取り戻すことができたら、
いよいよ、おまるやトイレという決まった場所で排泄するということを教えていきます。
トイレやおまるでできるようになるためのポイント
・無理強いはしない。
・おまるやトイレタイムは、楽しい時間になるように工夫をする。
・おまる&トイレタイムは、短時間(2~3分程度)で出なくても良しとする。
・おまるやトイレを嫌がっても、ステップ1・2は続けていく。(おむつを外して過ごす時間を作るようにする。)
⇒おまるやトイレでできるチャンスは、後からでも必ずやってきます。焦らずにお子様を見守ってあげましょう。
・おまるやトイレでおしっこ&うんちをするとすっきりとして気持ちが良いということを伝える。
・おまるやトイレ以外で排泄したときにも「すっきりして気持ちよかったね」と声掛けをして、
さらに「おまるやトイレでするともっと気持ちがいいよ。おまるやトイレでしてくれると、お母さんも助かるから一緒にしてみようね。したい感じがしたら教えてね。」と繰り返し伝えます。
これは、排泄するたびにしつこいくらいに伝えましょう。
まとめ
2歳前後で排泄の自立も可能となる、トイトレのやり方3ステップをご紹介しました。
トイレやおまるでするのは、ステップ3のトイトレの最終段階です。
トイトレを始めたばかりで、すぐにトイレやおまるですることを期待すると、上手くいかない時にお母さんがイライラしてしまったり、なかなか上手くいきません。
スムーズにおむつ外しが進む、トイトレの正しいステップは、
ステップ1 おむつを外す ⇒排泄物が出ている感覚を子ども自身が五感を使って脳が認識する。
すっぽんぽんや布パンツなど排泄物が出ていることがわかりやすい服装で過ごす時間を作る。
ステップ2 おむつの外で排泄をする感覚を取り戻してあげる。
子供がおしっこがしたそうなタイミングや出ている時に「シーシー」という言葉がけをする。
ステップ3 おまるやトイレという決まった場所で排泄することを教える。
ステップ1・2でおむつの外で排泄するという感覚を取り戻すことができたら、おまるやトイレで排泄することを教えていきます。
0歳から1歳の早い段階でおむつ外しを始めると、2歳前後で排泄の自立も可能になります。
(個人差は大きいので期待のし過ぎは禁物ですが)
おむつ外し・トイレトレーニングには、焦りや無理強いは禁物です。
お母さん自身も気持ちに余裕がなくなると上手くいかなくなりますので、負担のない程度に、できる時に少しずつでもおむつを外す時間を作っていきましょう。
こんにちは!看護師・2児の母・おむつなし育児アドバイザーのよしぇりん(@yoshe_rin)です!
我が家の次男は、1歳後半でお漏らしをほとんどすることなく、トイレでおしっこ&うんちができるようになりました。
今回は、2歳前後で排泄の自立も可能となるトイトレの秘訣・やり方をご紹介します。